スタートアップとスモールビジネスの違いって? シリコンバレーで闘う男が教えてくれた話
こんにちは、福岡ラブすきて県外行くのも辛い引きこもり体質のりょうです。
いま僕は「STARTUP FUKUOKA」という福岡のスタートアップ事業
の一環に参加していまして、先日第1回のセミナーがありました。
セミナーのテーマは「現地の最新状況からグローバルの現状を知る」で、
”現地”というのはビジネスの本場シリコンバレーやサンフランシスコを指してます。
セミナー登壇者:
・btrax, Inc CEO, Brandon K. Hill
出展:
・Moff 代表, 高萩 昭範様
出展:
その中で、サンフランシスコを本拠地にしているbtraxのBrandonさんの
「スタートアップとスモールビジネスの違いって?」
という話がすごく面白くて
なるほどボタンを100万回押したいくらい勉強になったので、
せっかくなので記事にしようと思って今書いてます。(許可取ってませんw)
スタートアップ。
ビジネスをやっていると、よく聞くようになりますよね。
でも、あなたはスタートアップの定義ちゃんとできてますか?
僕はこの話を聞いて、今やってることの
多くはスモールビジネスだったんだと気づきました。
これからはスタートアップもやりたいな~。
あなたが今やってるビジネスは、本当は
スターットアップじゃなくてスモールビジネスかも?
では、ちょっと長いので目次。
1.そもそもスタートアップとは?
2.スタートアップとスモールビジネスの違い
2-1.自分のビジネスはバケツリレー?水道管工事?
2-2.パイプを作ってる間は水は一切流れない
3.スタートアップのリスクと面白さ
4.世界規模でビジネスをする上でのポイント
1.そもそもスタートアップとは?
まず押さえておきたいのが、スタートアップって何?という部分。
僕も字面は知ってたんですが、定義はだいぶ曖昧でした。
何せ、
「よっしゃ今からやろうぜ!」的なやつ
=全部スタートアップビジネス
くらいの認識だったもので。苦笑
なので、改めて辞書で調べてみました。
スタートアップって何?|仕事百科
ーーココからーー
スタートアップ(startup)という英単語には「行動開始(の)、操業開始(の)」などの意味があり、
日本のビジネスの場では「立ち上げ」や「起業」などの意味で使われています。
ビジネスの場で使うスタートアップという言葉はアメリカのシリコンバレーからきたものです。
日本ではスタートアップを「比較的新しいビジネスで急成長し、市場開拓フェーズにある企業や事業」として使われています。
つまり、「非常に高い率で成長し続けるビジネス形態」であれば、会社の規模や設立年数は
関係なくスタートアップと言えるようです。
また、スタートアップする起業家は“今までに無いイノベーションを起こし世の中を変える事”
を目的としていることが多いです。
出展:
ーーココまでーー
長え。。文章硬え。。。要するに、ネット検索ベースでは
「新しいビジネスで”急成長”し、”高い率”で”成長し続ける”ビジネスモデル」
という定義。
急成長・高い率、この辺りがポイントですね。
では、次にbtraxのブランドンさんのスタートアップの定義はというと…
分かりやすく2つの例で解説してくれました。
スモールビジネスは、「バケツリレー」
で
スタートアップは「水道管工事」
らしいです。これは、すごく分かりやすい!
では、この2つの例えをもっと突っ込んで解説します。
2.スタートアップとスモールビジネスの違い
まず、スモールビジネスは
少人数でビジネスを始めたり、起業したりというもの。
ブランドンさん曰く、
「スモールビジネスはバケツリレー。人を並べて、池(目的地)まで水を運ぶ。
ほぼ確実にA地点からB地点へ水を運んで、安定成長を目指す。
水の量を増やしたければ、バケツの大きさを大きくする。
(成長して目的地が)2倍の距離になれば、人を2倍増やす。
後から人を増やしたりして着実に大きくしていく。
バケツの大きさを大きくしていく(人を入れる)ことで
ビジネス自体が大きくなる。スモールビジネスは最初から成長が見えやすい。」
だそうです。
これをデザイナー的に言うと「ニーズありきでビジネスを立ち上げる」
でしょうか。
ビジネスは誰かのニーズを満たす商品やサービスというのが基本なので、
まさに王道というか、実際自分もそうやってビジネス考えてます。
「こんな悩みがあったのか
→だから、こんなサービス作ろう!」
という悩みありきで作るので、プロダクトを作る過程で
実際の声を拾ったりして着実に形にしていきます。
お金はあんまりかけずに、ローリスクという感じ。
インターネットビジネスはまさにこれですね。
では、もう一方のスタートアップはどうなのか???
言葉だけはめっちゃ聞きますよね。でも日本じゃまだまだ根付いてないんです。
ブランドンさん曰く、
「スタートアップは水道管工事で、とにかく、皆でパイプをガンガン作る。
A地点からB地点までのパイプを作ってしまって、
あとは蛇口をひねって水が流れるかどうか。
確実に水が通るかはやってみないと分からない。」
らしいです。
Founderや社長が「これいけんじゃね?」と言い始め、そのビジネスモデルの
読みが合ってた→水が一気に流れ始める
読みが間違ってた→水が全く流れない
となります。水が一気に流れ始めれば、成長が※ホッケーカーブ型で
グイグイ上昇し、水が流れなければ、スタートアップはそこで終了です。
※ホッケーカーブとは、ブランドンさんがセミナーで言ってた成長曲線の形のことで
ある地点から急激に上昇するというV字型の成長を指してます。V←の右側が急斜面って感じ。
つまり、ハイリスク。だけど、当たればハイリターンです。
資本をつぎ込んで読みが外れたら負債だけが残り、
資本の代わりに時間を大量に注ぎ込んで外れたら、それまで時間が水の泡。
つまりギャンブル的な要素がかなりあるんですね。
いやー、僕は好きだなー!笑
めちゃくちゃワクワクします。
だって、ある程度予測できた”ニーズありき”でやっていると、
「まあこれは硬いよなー。」とか思ってしまって、
ワクワク感が途中で無くなるんですよね。飽き性なもので…
私ごとで恐縮ですが、知的好奇心が自分の価値観の大部分を占めているので
確実性があったり先のビジョンが見えすぎていると途端に飽きちゃいます。
これは性格だからしょうがない。「英語の先生」という夢を早い段階で捨てたのも同じ理由。
でも、このスタートアップ的な価値観は
恐らく日本の教育ではあまり教えてきていない価値観だし
まだまだ「安定」が良しとされる社会なので、
日本でスタートアップが根付かないのも納得です。
→正直、「良い大学入って、良い会社に就職するのが安定」とか
いつの時代の話だよって若者は思ってますけどねw
スタートアップが成功し、水が大量に流れ始めると、
・ホッケーカーブ型
で急激な成長と共に、取り巻く環境にパラダイムシフトが起きます。その結果、
・1年で従業員が100倍になる
・ユーザーが何百万人のサービスを抱える
など、普通じゃ考えられない現象になるそうな。
facebookなどがまさにそんな感じなんじゃないでしょうか。
映画ソーシャルネットワークを見る限り。
(↑ここだけ切り取るとメッチャ偉そうに見えるw)
ただ、相当な厳しい世界だというのはビジネスの本場にいない人間でも
分かります。何千というスタートアップの中から飛び抜けるって
相当な覚悟と根気。あと運も必要ですよね。
2-1.自分のビジネスはバケツリレー?水道管工事?
ここで、自分自身でビジネスをされてる方全員に考えて欲しいことがあります。
あなたがやっているビジネスもしくはやろうとしてるビジネスは
①スモールビジネスですか?
②スタートアップですか?
日本でスタートアップって思ってても、シリコンバレーなどの
本場の起業家・ビジネスマンからすると
「いやいや、それはスタートアップとは呼べないよ」
というのが多かったりするようです。
ブランドンさんはこう言ってました。
「スタートアップは基本的に営業はしない。
自動でユーザーが集まる仕組みを作る。
営業してたら、それはスタートアップと呼べない」
確かに、向こうで働いてる人がスーツ着て
「営業回ってきます!今日は5件決めてきます!」
なんて光景、映像でも見た試しがない(笑)
シリコンバレーなどのスタートアップと聞くと、
大体Tシャツきて、Macのノートパソコン持ってイケてるオフィスで
「ここがGoogleだぜ、ドヤ。」
という絵が思い浮かびます。偏見?
つまり、日本だとパイプを作ってる(スタートアップしてる)錯覚に陥るが、
実際はバケツリレー(スモールビジネス)をやってることがほとんど。
スタートアップはスケール感・規模感が大きいので、
そもそも「日本市場」であまり考えてないというか
「世界基準」でビジネスモデルを考えます。
→と言っても、これを書いてる私リョウはそんなプロダクトも持ってないし、
世界を狙えるようなアイデアがあるわけでもないので口だけ野郎です。悪しからず。
2-2.パイプを作ってる間は水は一切流れない
スタートアップでビジネスをブラッシュアップし、実際に水道管工事を
やってる最中は、水は一切流れません。水がユーザーだとすると、
途中途中でテスト的に「水を入れてみる」ことをしてニーズを汲み取ることは
あっても、実際にそれが一気に流れ始めるニーズなのかは分かりません。
まさに、
やってみないと分からない
ですね。
まとめます。
スモールビジネス・・・
短期間でスケールしないが、初めから安定成長の見込みがある。着実に積み上げる。コツコツ型
スタートアップ・・・
短期間でスケールする可能性があり、爆発的に成長していく。やってみないと分からない。一攫千金型。
3.スタートアップの面白さとリスク
さて、この話を会場で聞いた時
「めっちゃ楽しそう!なんかやりてえええ!!」
という風にモチベーションが上がりまくったのは
恐らく僕だけではないでしょう。
ああいう場所に来る時点で一般的な感覚の人とはかけ離れた変人ですから(笑)
しかし、どんなビジネスにもリスクはつきもので
特にギャンブル性のあるスタートアップであれば尚更。
なのでここでは、あえてリスクも上げてみます。
①国内向けだと頭打ちする可能性大
②大損し、借金を抱える可能性
③人が離れていく可能性
まず、①国内向けだと頭打ちする可能性大
はセミナーでブランドンさんが言ってたことです。
例えば、ブランドンさん曰く
「福岡に根ざしたスタートアップをしたい」は微妙らしく、かなり矛盾があるそう。
なぜなら、日本の中でも更に狭い福岡という地元に市場を限定しているので、
そこからサービスを大きく広げるのは至難の技だからです。
→スケールしない。規模感・アッパーが小さい。
これはイメージしやすいですよね。でも、こう考えてる人って
かなり多い気がしてます(苦笑)
②大損し、借金を抱える可能性
これは僕の考えなのですが、VCやエンジェルから資金を引っ張っていた場合、
コケたら全てが負債になります。日本じゃ投資家から資金を募るというのは
まだまだ根付いてないですが、向こうでは日常です。
今回僕が参加してるスタートアップ事業ではそれら(プレゼンやピッチ)も
体験として学べるらしくワクワクしてるのですが、
「やってみないとわからない」がスタートアップなので、大損し借金を抱えるのもあり得る話です。
③人が離れていく可能性
2で大損をし、企業なりが傾き始めたら当然そこから人がドンドン離れ始めます。
その経験を糧に復活する起業家さんも多いとは思いますが、結局人間は
自分が一番可愛いし、根気強くついてきてくれる人間って中々いませんよね。
→一番辛い時期に、残って支えてくれる人って、
本当の仲間だしパートナーになるくらいの人だと思うので
そういう人と結婚するべきだと僕は思います(なんの話)
5.世界規模でビジネスをする上でのポイント
では、最後のブランドンさんが仰っていた
「世界規模でビジネスをする」
上でのポイントを勝手にまとめてみました。
これから何かを始めたい学生さんや若い人に特に
参考にしてほしいですね!(僕も超参考になったので)
●グローバルであるべき重要性
世界で活動している起業家からすると、日本を一歩も出たことがない起業家や
経営者のアイデアってあまりクリエイティブじゃないのかもしれません。
(批判してるわけではないです)
孫さんが「若者こそ海外に行け!」っていうのも、どうやらこの辺にあるのかなーと。
世界の人口70~80億→増加傾向
日本の1.3億人→減少傾向
となっている中で、日本の中だけでビジネスをしようと
するのはスケール感があまりに小さいですよね。
日本の経済成長率も横ばいか下がる傾向。
少子高齢化。日本語を話す人は、世界の人口の2%以下。
こういった事実がある中で、僕らはもっと外向きに目を向けても
良いんじゃないかと思うわけです。
別に、スモールビジネスでやっていくのが好きだとか
日本から出たくないとか、安定を求めてるとか、
高い目標を持ってないなら全然良いんですよ。
生きてくだけなら、日本で普通に仕事してても生きてけます。
僕だってできれば働きたくないし、家から出たくないです(笑)
人それぞれ。
でも、せっかく生まれた命、どうせなら目指してみたい、世界を。
特に、20代とか若いうちに世界のビジネスに触れておくと
本当に人生観変わると思ってます。だから今回参加したんですね。
ということで、いかがでしたでしょうか?
スモールビジネスとスタートアップの違い。
知らなかった方には少しは参考になったんじゃないかと思います。
ぜひ、お友達にも話してあげてくださいね。
では、お読み頂きありがとうございました!
ハテブ、シェアぜひお願いします~^^
P.S.
11月にシリコンバレーに1週間ほどいきます。楽しみです。
英語急いで勉強しなきゃ....
●最後にお知らせ
オウンドメディアやってます。まだ始めたばかりですが、
フリーランスを目指している人、在宅ワークを始めたい人向けのメディアです。
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ぜひ、これから何かを始めたい人は参考にしてみてください〜。